発達障害と仕事とChatGPT|そのまま使える指示文7つと、効かない場面
仕事の指示、優先順位、長いメール、報告文、文章の確認、会議後のメモ、職場への相談を整理する、コピーして使えるChatGPTの指示文7つと、AIが効きにくい場面を紹介します。
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仕事の指示を聞いた直後は分かったつもりでも、席に戻ると順番が分からない。長いメールを開くと、自分が何をすればよいのか見つけられない。報告文の最初の1行で止まる。
この記事では、こうした作業をChatGPTで整理するための指示文を7つ掲載します。全部を使う必要はありません。今週、繰り返し止まった作業に近いものを1つ選びます。
ChatGPTへ渡すのは、判断そのものではなく、手順を分ける、文章から必要な箇所を抜く、書いた文の問題点を探す、といった整理の部分です。職場の正解や、書かれていない事実を決めてもらう道具ではありません。
使う前に、会社のルールを確認する
業務でChatGPTを使ってよいか、最初に会社のルールを確かめます。禁止されていないことと、利用を認められていることは同じではありません。会社でChatGPTを使う前の確認順で、利用許可、入力してはいけない情報、出力の確認を分けて整理しています。
顧客名、個人名、メールアドレス、未公開の売上や契約条件、社内資料などは、そのまま貼りません。「A社」「担当者B」のように伏せても会社のルールに反する場合は、AIへ渡さないでください。
OpenAIには会話をモデル改善に使うかどうかを選ぶ設定があります。ただし、設定を変えれば機密情報を入力してよい、という意味ではありません。会社のルールを優先します。
指示を、今日やる手順に変える
指示文1:作業手順と質問に分ける
以下は仕事で受けた指示です。
次の3つに分けてください。
1. 今日から行える作業手順:動詞で終わる短い文で、最大8つ
2. 最初の30秒で行うこと:1文
3. この指示だけでは決められないこと:誰に何を聞けばよいかも添える
この文章にない社内ルール、期限、担当者、作業内容は追加しないでください。
判断できない内容は「指示からは不明」と書いてください。
【受けた指示】
(ここに入力)
「資料を作る」のような大きい作業ではなく、「共有フォルダを開く」まで小さくすると始めやすくなります。AIが埋められない箇所は、自分で悩み続けず質問へ変えます。仕事を覚えるための記録方法は、仕事を手順として残す方法で詳しく扱っています。
今日の優先順位を決める
指示文2:期限・影響・着手条件で分ける
以下は今日のタスクです。
各タスクを次の3点で整理してください。
1. 期限:今日/今週/それ以降/記載なし
2. 他の人への影響:自分の作業待ち/自分だけで完結/不明
3. 着手条件:すぐ始められる/先に確認が必要/不明
その後、「今日やる」「今日やらない」に分け、今日やるものだけを順番に並べてください。
最初のタスクには、30秒で始められる動作を1つ添えてください。
書かれていない期限、影響、優先度は追加しないでください。
【今日のタスク】
(ここに入力)
全てが同じ重さに見えるときは、重要そうかどうかではなく、期限、誰かを待たせているか、今すぐ始められるかで分けます。
長いメールから、自分の作業だけを抜く
指示文3:要約せず、行動を抜き出す
以下の文章から、次の3つだけを抜き出してください。全体の要約は不要です。
1. 私が行うこと:「期限/作業」の形。期限がなければ「期限の記載なし」
2. 私が返事をする必要がある質問
3. 背景説明や共有だけで、今すぐ行動が要らない部分
この文章にない期限、担当者、社内ルールは追加しないでください。
判断できない内容は「文章からは不明」と書いてください。
【文章】
(ここに入力)
要約を頼むと、短くなった文章をもう一度読む作業が増えます。欲しいのが自分の行動なら、そこだけを抜きます。
報告文を、結論から並べる
指示文4:5行以内の報告にする
以下のメモを、直属の上司へ送る社内チャットにしてください。
条件:
- 5行以内
- 最初の1行で、起きたことまたは確認してほしいことを書く
- 事実、現在の対応、相手へ確認したいことの順にする
- 謝罪は必要な場合も1回まで
- 言い訳や、書かれていない事情は追加しない
- 書かれていない期限、担当者、社内ルールは追加しない
文章だけを出してください。
【伝えたいこと】
(ここに入力)
固有名詞を伏せて渡した場合は、送る前に元の名前へ戻します。普段使わない強い言い方が混ざっていないかも自分で読み返します。断る内容のメールは、断りメールの作り方と例文で分けて確認できます。
書いた文章の問題点だけを確認する
指示文5:全文を書き直させない
以下は私が書いた仕事の文章です。
次の3点だけを指摘してください。
1. 誤読されそうな箇所と、どう誤読されるか
2. 強すぎる表現と、代わりの言い方を1つ
3. 相手が判断や返信をするために足りない情報
指摘がない項目は「なし」と書いてください。
文章全体の書き直しはしないでください。
書かれていない事実、期限、担当者、社内ルールは追加しないでください。
【文章】
(ここに入力)
全文を書き直させると、事実関係や普段の話し方まで変わることがあります。問題箇所だけを受け取り、自分で直します。
会議後のメモを整理する
指示文6:決定・保留・宿題に分ける
以下は、会議中に取った自分のメモです。
次の4つに分けてください。
1. 決まったこと
2. 保留になったこと
3. 自分の宿題:「期限/やること」の形
4. 他の人の宿題:「担当者/やること」の形
書かれていない決定、担当者、期限は追加しないでください。
期限が書かれていない場合は「期限の記載なし」と書いてください。
担当者が分からない場合は「担当者の記載なし」と書いてください。
判断できない内容は「メモからは不明」と書いてください。
【自分のメモ】
(ここに入力)
会議の全てを書き起こすのではなく、次に動くために必要な部分へ分けます。正式な議事録を作る場合や、他の人の発言をAIへ入力する場合は、先に会社のルールを確認します。
困りごとを、職場へ頼める形にする
指示文7:事実・影響・依頼に分ける
以下の困りごとを、上司へ相談するために整理してください。
次の4つに分けてください。
1. 事実:いつ、どの作業で、何が起きているか
2. 影響:仕事へどのような影響が出ているか
3. 依頼:相手に行ってほしい具体的な動作を、負担が小さい順に3案
4. 自分で試せる方法:依頼が難しい場合の代案を2つ
診断名や性格の評価は使わず、業務上の事実と動作で書いてください。
この文章にない事情、社内ルール、相手の考えは追加しないでください。
判断できない内容は「入力内容からは不明」と書いてください。
【困っていること】
(ここに入力)
「集中できません」だけでは、相手が何を変えればよいか分かりません。「口頭指示の後に、作業名をチャットで1行送ってほしい」のように動作へ変えます。職場へ相談する範囲は、合理的配慮をわがままに見せない伝え方で確認できます。
ChatGPTが効きにくい場面
職場の正解が分からない
上司が何を求めているか、社内で誰が決めるか、どの手順が正しいかは、AIには分かりません。一般的な答えを、今の職場のルールとして扱わないでください。
数字や制度の事実確認が必要
AIは、存在しないURL、制度名、数字を出すことがあります。社内規定、法律、金額、期限、固有名詞は、元の資料や公式情報で確かめます。
AIを使うこと自体が仕事になる
指示文を直し続け、返答を何度も読み、元の作業より時間がかかる場合があります。そのときは使う指示文を1つに絞るか、AIを使わない方が軽い作業だと判断します。
仕事量や職場環境が原因になっている
AIで1件の作業を短くしても、仕事量、勤務時間、職場の音や人間関係は変わりません。AIを試しても負担が変わらなかったことは、自分がAIを使いこなせなかったという意味ではありません。道具では変えにくい条件だった、という情報です。
今日試す指示文を1つ選ぶ
7つ全てを保存する必要はありません。今週、繰り返し止まった作業に近いものを1つ選び、入力内容から個人名や機密情報を外して試します。
他の使い方を探す場合は、AIを味方にするへ戻れます。AIでは変えにくい仕事量や職場環境が負担になっている場合は、働きづらさを条件から整理するへ進めます。
このページの情報源
- OpenAI ヘルプセンター「データコントロールに関する FAQ」一次資料
確認日:2026年8月27日
会話をモデル改善に使うかどうかの設定について、提供元自身の説明を確認 - 一般社団法人日本ディープラーニング協会「生成AIの利用ガイドライン」一次資料
確認日:2026年8月30日
生成AIへ入力する情報を検討する際の注意点を確認
数字の扱い方については情報源とこのサイトの作り方に書いています。
